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INGROWN-TOENAIL

巻き爪

爪の端が内側に巻き込んだ状態です。巻き爪のある部分に痛みが起こるだけでなく、姿勢や歩き方が悪くなるため、ひざや腰の痛みの原因となります。

FEATURE

特徴

時に爪が皮膚に食い込んで、爪周囲に炎症を引き起こすことがあります(陥入爪)。
その場合、痛みや腫れが起こり、歩行が困難になることがあります。爪の周囲の組織に傷ができ、そこから菌が入って化膿性爪囲炎と呼ばれる感染症を引き起こすことがあります。
さらに、傷を放置すると化膿性肉芽腫という腫瘍ができ、さらに治りにくくなってしまいます。
様々な原因が考えられますが、間違った爪切りや、足に合わない靴などによる爪への過剰な力が大きな要因です。また、寝たきりの方のように、指に力がかからない状態が長く続くことが原因になる場合もあります。

METHOD OF TREATMENT

治療方法

治療方法イメージ

巻き爪は陥入爪、弯曲爪、爪甲鉤弯症に大別され、それぞれにあわせて治療方法が異なります。爪水虫(爪白癬)が巻き爪の原因となる場合も多々あるため、菌がいた場合はその治療も併用します。

【テーピング法】
患者様ご自身でできる簡易な方法で安価に治療できます。薬局などに売ってある伸縮性のあるテーピングを使用します。アンカーをかけるようにテーピング固定をします。爪縁と皮膚をテープで引き離すことで、爪の食い込みを軽くすることができ痛みも楽になります。

【コットンパッキング法】
爪囲に炎症がある場合の適応で、症状が軽い巻き爪、陥入爪で行います。爪の角にコットンパッキングを挿入し固定します。痛みが挿入後より改善し、慣れれば患者様自身でできる治療です。

【ガター法】
爪の角にチューブを挿入し固定します。上記のコットンパンキングと原理は同じですが、安定性高く、挿入後より痛みが改善します。

【ワイヤー法】
弯曲爪に対して良い適応です(幅広く弯曲していない爪には良い適応とはいえません)。 伸びた爪の白い部分にドリルで2カ所穴をあけます。爪切りで切る部分なので痛みは伴いません。爪にあわせワイヤーを選択し穴に通して短くカットし、ワイヤーを固定します。 爪の変形の度合いによっては、完治するまでに3~8カ月程度の時間が必要になることがあります。この矯正方法なら、多くの弯曲爪タイプの巻き爪に対応可能ですが、深爪をした直後はワイヤーを挿入するスペースがなくなってしまうため、他の方法(ガター法、テープ法等)で時間稼ぎをする必要があります。また4~6週ごとにワイヤーの入れ替えが必要になることがあります。

【フェノール法】
爪が幅広いタイプの陥入爪に対して良い適応です。化膿を起こしていても手術が可能で、健康保険が適応になるのがメリットのひとつです。 デメリットは、爪の幅が狭くなってしまうこと、弯曲爪に対して施行すると、再度弯曲をきたしてしまうことがあること、不十分なフェノール処置で爪が再生して くること、両側同時に行うと、爪が生えてくる方向が変わってしまうリスクもあります。 上記のデメリットが騒がれていますが、幅広い爪で弯曲の少ない陥入爪の患者様には依然良い適応と思われます。 化膿性肉芽腫が併発している方は同時に切除可能です。

【3TO(VHO)】
爪が短い方にも治療可能です。 処置に痛みが少なく装着後も日常生活にほとんど制限が無く、巻き爪や陥入爪で悩んでいる方には現在最もお奨めの方法です。爪が短い方、先端より手前で変形の強い方に適した方法で、3TO(VHO)ライセンスを持った医師・看護師のみが施術可能です。個々の巻き爪の形状や爪周囲の状況に合わせてワイヤーの長さやカーブ、張り具合をその場で素早く調整できるため患者様の満足度が非常に高い治療といえます。

QUESTIONS AND ANSWERS

Q&A

Q

爪そのものを治療しないとうまくいきませんか?

A

巻き爪の程度が強くない場合は炎症をとる内服・外用治療で改善することがあります。程度が強い場合は爪に対する矯正が必要です。

院長

院長よりコメント

足の爪の病変は歩行によって治りにくくなります。症状に合わせて治療を選ぶことができます。

OTHER

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