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BEDSORE

褥瘡

褥瘡(じょくそう)は別名床ずれともいわれます。同じ状態で寝ることで、ある特定の場所が長時間圧迫され、血液循環が悪くなり、組織の壊死を起こした状態です。

FEATURE

特徴

床ずれのできやすい場所は、最も圧がかかりやすい骨の突起が触れるような場所です。仙骨部、腸骨部(腰骨の横の出っ張り)や、大転子部(大腿の外側)かかと等ができやすい部位です。また、すれて赤くなっていたり、かぶれやカンジダ皮膚炎があったり、オムツや便でいつも湿っぽい状態になっている箇所もでき易くなります。
そのため、体圧がかかり易い場所を把握し、その場所が長時間圧迫されないように徐圧することが必要です。体圧を分散させるため、エアーマットや褥瘡予防用のマットを使用します。

床ずれの経過は4つの時期に分けられ、黒色期、黄色期、赤色期、白色期があります。黒色期は皮膚が壊死を起こし黒っぽいカサブタ状、黄色期は黄色い壊死組織があり皮膚の残骸が残っている状態です。赤色期は皮膚が再生し始めた状態。白色期は皮膚が再生しつつあり、治る前の時期です。

多くの場合、寝たきりの状態が最初の引き金となります。さらに栄養の供給と血液の循環が悪くなり、全身状態が悪くなるとできやすくなります。 そのため、全身状態をよくすることは非常に重要です。経口摂取は何にもまして栄養価が高いので、しっかり食べることが褥瘡の予防であり治療の一つです。

METHOD OF TREATMENT

治療方法

治療方法イメージ

微温湯・生理食塩水などの洗浄後、症状にあった薬剤で処置します。治癒のためには、栄養の状態や血液の循環に気を使う必要があります。しっかり食べる、少しでも体を動かすことが非常に大切です。初期段階での治療が大切なので、早い段階で受診されることをおすすめします。

QUESTIONS AND ANSWERS

Q&A

Q

栄養面では何が重要ですか?

A

身体をあまり動かさないので栄養が必要ないと思われるかもしれませんが、寝たきりの状態が進行するにつれて、むしろタンパク質の需要が多くなってきます。脱水にも気を付けましょう。

院長

院長よりコメント

黒色期は褥瘡がかなり進行した状態です。褥瘡の初期には発赤が認められるため、この段階から体交などの対策が必要です。

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