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とびひ

湿疹や虫刺されなどを掻きこわした部位に細菌が感染、そこから“飛び火”するかのように周辺や離れた部位に症状が広がる皮膚疾患です。

FEATURE

特徴

水ぶくれができる「水疱性膿痂疹」(すいほうせいのうかしん)と、かさぶたができる「痂皮性膿痂疹」(かひせいのうかしん)の2つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
水疱性膿痂疹は、最初に赤み・かゆみを伴う水ぶくれができ、それが破れてただれます。夏季を中心に、幼児によくみられます。
痂皮性膿痂疹は赤みから始まり、小さな膿疱(膿のたまった水ぶくれ)ができます。それがやぶれてただれ、厚いかさぶたになります。時には発熱やリンパ節の腫れ、のどの痛みなどの症状が出る場合もあります。

虫刺されやあせも、湿疹を掻きこわして傷ができたり、乾燥肌やアトピー性皮膚炎などが原因で皮膚のバリア機能が低下した部位に細菌が感染することで発症します。
原因菌は主に、黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌です。これらの細菌は、健康な人の皮膚上や鼻の中、のどなどによくいる「常在菌」と呼ばれる菌であり、めずらしい存在ではありません。しかし皮膚にできた傷に入り込むと、とびひを起こす原因になってしまいます。

METHOD OF TREATMENT

治療方法

治療方法イメージ

抗菌薬の内服や外用薬による治療を行います。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などが用いられます。日常生活では患部を清潔に保つことが大切です。
人から人へうつるため、水泳やプール遊びは治癒するまで控えましょう。タオルや衣類からうつる可能性もあります。爪は日頃から短く切りそろえ、皮膚を傷つけないようにしましょう。

QUESTIONS AND ANSWERS

Q&A

Q

3日前にはとびひでないと言われたのに、その後とびひだと言われました。どういうことでしょう?

A

小さいお子さんは症状が変わりやすいので、初めは湿疹であっても痒みが治まらず掻きこわしているうちに、とびひになることはあります。それぞれにあった治療が必要です。

院長

院長よりコメント

通常は抗菌薬の内服と外用で、5日間から1週間で治療しますが、抗菌薬の効きにくい耐性菌がみつかることがあり、その場合は10日間から2週間の内服が必要です。

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