OLUMIANT
オルミエント

オルミエントは中等症以上のアトピー性皮膚炎に使われる内服薬で、炎症やかゆみを抑える効果があります。塗り薬や抗アレルギー薬などで十分な効果が得られなかった方の、新たな選択肢となっています。
ABOUT
オルミエントとは?

オルミエント(一般名:バリシチニブ)は、アトピー性皮膚炎の治療に用いられる内服薬で、JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬と呼ばれる新しいタイプの薬です。皮膚のバリア機能の低下や過剰な免疫反応により起こる炎症やかゆみを抑える作用があります。中等症から重症のアトピー性皮膚炎に対して使用され、塗り薬や抗アレルギー薬などで十分な効果が得られなかった方にとって、新たな治療選択肢となります。
1日1回の内服で効果が期待でき、炎症の軽減やかゆみの改善を早期に実感される方も多くいらっしゃいます。一方で、感染症などの副作用リスクもあるため、服用中は定期的な血液検査などによる体調管理が必要です。当院では、オルミエントが適しているかを慎重に判断し、一人ひとりに合わせた治療をご提案しております。
PHILOSOPHY
アトピー性皮膚炎に対する院長の想い
EFFECT
オルミエントの効果
オルミエント(バリシチニブ)は、アトピー性皮膚炎における炎症とかゆみを抑える効果があります。
JAK(ヤヌスキナーゼ)という酵素を阻害することで、炎症を引き起こすサイトカインの働きを抑制し、皮膚の赤み・腫れ・かゆみといった症状の改善が期待できます。特に、中等症から重症のアトピー性皮膚炎で、これまでの塗り薬や内服薬で十分な効果が得られなかった方に有効とされています。
また、オルミエントは1日1回の内服で治療効果が期待でき、早い方では数日から数週間でかゆみの軽減を実感することもあります。継続して服用することで、症状の再燃を防ぎ、生活の質(QOL)の向上にもつながります。
ただし、効果には個人差があるため、医師の指導のもとで適切な治療計画を立てることが重要です。
MEDICALFLOW
当院の治療の流れ
SIDE EFFECTS AND SAFETY
オルミエントの副作用と安全性
オルミエントは、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみを効果的に抑える内服薬ですが、副作用にも注意が必要です。
主な副作用としては、上気道感染(風邪のような症状)、ヘルペスウイルス感染(口唇ヘルペスなど)、ニキビ様の発疹、吐き気や下痢などが報告されています。まれに、帯状疱疹や肺炎などの重い感染症が起こる可能性もあるため、服用中に発熱や体調不良が続く場合は、早めに受診してください。
また、長期服用では肝機能の異常やコレステロール値の上昇などが見られることがあり、定期的な血液検査が必要です。妊娠中や授乳中の方は使用できませんので、治療前に医師にご相談ください。
当院では、安全に治療を継続できるよう、副作用の早期発見・対応に努め、患者様一人ひとりに合ったフォロー体制を整えています。
QUESTIONS AND ANSWERS
Q&A
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Q
オルミエントはどのくらいで効果が出ますか?
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A
早い方では1〜2週間ほどでかゆみの軽減を実感されることがあります。 皮疹の改善にはもう少し時間がかかることもありますが、継続的に服用することで効果が期待できます。
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Q
毎日飲まないといけませんか?
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A
はい。基本的に1日1回の内服が必要です。飲み忘れがないよう、できるだけ毎日同じ時間帯に服用することをおすすめします。
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Q
他の薬やサプリと併用できますか?
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A
お薬やサプリの種類によっては注意が必要なものもあります。服用中のものがあれば、診察時に医師へ必ずお伝えください。
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Q
妊娠や授乳中でも使えますか?
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A
妊娠中・授乳中の方は使用できません。妊娠を希望されている場合も、事前に必ず医師へご相談ください。
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Q
副作用が心配です。大丈夫でしょうか?
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A
副作用には個人差がありますが、感染症や肝機能の異常などに注意が必要です。 当院では定期的な血液検査を行い、安全に治療を進められるようサポートしています。
当院では、科学的根拠に基づいた最新の治療法を導入し、スタッフ全員が日々研鑽を重ねています。私が最も大切にしているのは、皆さまの「日常の質」を取り戻すこと。アトピーで悩む方々が抱える不安や苦痛に寄り添い、ただ症状を抑えるだけでなく、心から安心して過ごせる毎日を一緒に創りたいと考えています。
皮膚科医として30年以上培ってきた経験と、信頼できるチーム医療を基盤に、患者さまご自身が納得できる選択肢をご提供します。どんなささいなお悩みでも、遠慮なく相談してください。